BUSTAFELLOWSーバスタフェロウズーフルコンプしました!

文化放送エクステンドさんから発売となった『BUSTAFELLOWS-バスタフェロウズー』、フルコンプしました!

シネマティック・アドベンチャーゲームとのことで。ざっくりと説明すると、洋画サスペンスと乙女ゲームを混ぜた感じのストーリーでした。Switch以外だと、スマホでも配信されていますね。私はSwitch版を選んだのですが、実はSwitchで乙女ゲームを遊んだの初めてでした。以前に金色のコルダシリーズの一つが発売された時にvitaと迷ったんですけどね。充電があまりもたない印象だったので、その時はvitaにしたんですよ。

今回は、さすがにスマホでがっつりゲームをするという意識はなかったのでSwitchにて。私のSwitchはスプラトゥーン2との同梱版なので、最初期に出たものではないにせよ、そちらに近いですかね。それでもキャラクターのルートに入るくらいまででもバッテリーは余裕でした。ありがたや。

さて、それではストーリーの感想――――に入る前に! 先にシステム周りについて書いておこうと思います。

乙女ゲーム等のアドベンチャー系は、大体が周回前提のものなんですが、そういう時にシステム周りがもっさりしていると「ああ、まぁ、もういいか……」ってなりませんか? 実際に私はそうなるタイプで、ストーリーが面白いなら別ですが、周回するのがしんどいと諦めがちになるんですよ。

それで、BUSTAFELLOWSはどうだったかと言うと……ほぼストレスフリーでした!ロードはほぼなく、スキップ、選択肢までのジャンプ、クイックセーブ&ロード対応、会話の巻き戻し可能、ルート確定後はそこからスタート可能という、実際にプレイヤー目線で遊んだ人が作ったんだな~と思える、遊ぶ側にとってとても有難いシステム周りでした。chapterをまたいでのジャンプはできないので、その辺りが今後対応してくれると嬉しいなというくらい。

私も乙女ゲームはだいぶ遊んでいますが、ここまで親切なゲームは滅多にないです。ホーム画面で現在の時刻まで分かるのはどういうことなの……嬉しい……! 正直、システム面に関しては全力で推せます。ここ本当遊ぶ上で大事なんですよ、すごい……!

ストーリーの感想(ネタバレ有)

さて、それではストーリーに入ろうと思いますが、どこをとってもネタバレになってしまうので、遊んでいない方、これから遊ぼうという方はご注意を。あまりがっつりと書くつもりはありませんが、それでもこのゲームは見ない方が新鮮な驚きがあって楽しめると思いますので。それでは、まずは全体的なストーリーから。

共通ルート関係

さて本編ですが、chapter4までが共通ルートになります。chapter3で猫の名前を決めるというシーンがあるのですが、そこで誰のルートに入ったか分かります。クイックセーブ等がありますので、ルート分岐はそんなに難しくありません。選択肢を選ぶと各キャラクターに対応した色が浮かび上がるので、それを狙って行けば良いだけ。

ただこのあたりはフルコンプする際に絡む部分だったので、ストーリーの進行上で問題のない選択肢であったら何を選んでもそんなに影響はないように感じました。全員万遍なく上げても良いかと。特に大事なのはchapter2のサウリ先生の質問。ここがルート確定のポイントですね。今までと同じように狙ったキャラクターの色が浮かび上がる選択肢を選んでいけば良いだけなので、巻き戻しも使って色々試して行けば大丈夫。

全体的なストーリーの感想

前述の通り、洋画サスペンスに乙女ゲームを混ぜるとこうなるのか……!という感じのストーリーでした。「あざやかな悪に染まれ」とのコピーでしたが、彼らが悪人かというとそうでもなく。悪人ではないけれど、取る手段がブラック、ないしは限りなくグレーという感じ。行動自体は善よりですね。主人公はその事について肯定はしないけど理解しようとしており、批判をしないので、その辺りでギスギスすることはないのが良かったです。

主人公のテウタがとある事件と事情から、リンボ達とシェアハウスで暮らすようになるのですが、その辺りがとてもサッパリしていて。色恋沙汰の匂いはほぼなく、仲間や同居人という関係が見ていてとても良かったです。キャラクターそれぞれが自立しているからかもしれませんが、べたべたしない仲の良さというのが好印象でした。

物語の主軸にあるのは『ルイ・ロペス』という組織。この組織の全貌が、各キャラクタールートを通して見えてくるというものでした。共通ルートの時と比べると、各キャラクタールートに入ってからはガラッと印象が変わるので、この辺りが苦手な人がいるかもしれない。かなり攻め込んだ――というか、エグい内容が混ざって来ます。バッドエンド付近、特にリンボのそれですが、私はかなり心が折れました。

全員を攻略して初めて全貌が見えてきて、そこから――という部分までしっかり描いてくれています。かなりボリュームが多いので、そう言う意味でも満足。ですが大団円かと言えばそうでもなく、恐らくこれは続編かファンディスク的なものが出るのではないかなとも思いました。言葉で書くならば『真相エンド』が一番しっくりくるかもしれません。

各キャラクタールートの感想

こちらもネタバレになってしまうので、色々ご注意を。共通ルート自体も良かったですが、各キャラクタールートに入ってからも、とても濃い内容でした。共通ルートの頼りがいのある姿からガラリと雰囲気が変わって、それぞれの弱さや過去が浮き彫りになって来ます。

リンボ

まずはリンボ。ゲーム的にはメインヒーローという立ち位置なのかな。職業は悪徳弁護士らしい。ただ思ったよりもそうではなかったので、普通に良いお兄さんでした。

リンボのルートは『正しさとは何か』を問いかけてくるストーリーでした。自分にとっては正しい事をしたつもりでも、相手にとってはそうではない。そこに貧困や移民についての内容が絡んできて、とても生々しかったです。

ちなみに何気なく選択肢を選んでいったら、一番最初にルートに入ったんですが……とにかくバッドエンドがえぐかった。初回で到達したバッドエンドが本当にきつかった。かなり衝撃的で、慌ててグッドエンドを見に行ったくらい。後編が解放されて一番ほっとしたキャラクターでした。

モズ

次に入ったのがモズの物語。モズは法医学研究室の研究員で、検死局の主任でもある検死官。共通ルート等ではメンバーの中で一番冷静なキャラクターでした。

モズのルートは『人の死』について考えさせられるストーリーでした。モズが妹のユズを探す中で、死とは何か、そして学校という閉鎖された場所についても描かれています。モズ自身が常に低めのテンションだったからなのか、はっきりとした感情が前に出てくる部分が印象的で、全部のルートの中で一番泣きました。バッドエンドも他のキャラクターのように病むことがなかったのでホッとしたような、別の意味でしんどかったような、そんな感じ。

ヘルベチカ

次はヘルベチカ。美容整形外科医という職業のお兄さん。言う事は言うし、電話の話は最後まで聞かない――という優しげな外見と違ってなかなかはっきりと物を言うキャラクターでした。

ヘルベチカのルートは『外見と中身』について踏み込んだストーリーでした。もうちょっと上手い言葉で言いたい。美容整形という部分を描くのは珍しいなというのが最初の印象でした。ヘルベチカの過去、サウリ先生との関係。軽薄な印象もありますが、共通ルートでも、他のキャラクターのルートでも、ヘルベチカは仲間の事をとても大事にしているんですよね。それが何故か――という部分の答えも物語に込められていました。すごい。ヘルベチカのバッドエンドはただただ悲しい……。

シュウ

次はシュウ。バウンティ・ハンターを生業としているお兄さん。五人の中ではテウタに対しても、テウタ以外に対しても一番お兄さんしています。声のテンションも普段は落ち着いているので心地良かったなーという印象。

シュウは『家族』について印象深いストーリーでした。危険な仕事をしているからこそ、いつ死んでもおかしくはない。生にそんなに執着していないシュウが、テウタと交流するうちに死にたくない、と強く思うようになったのがぐっときました。あとヤンの存在。敵じゃなくて良かった……良かったよ……!シュウのバッドエンドはある意味で嫌いではないですが、やはり辛い。しんどい。

スケアクロウ

さて、最後はスケアクロウ。テウタの一つ上ということで、他のメンバーと比べると感情が年相応で何だかほっとするキャラクターでした。コミカル担当みたいな立ち位置。テウタに対しては最初から好き!っていう様子がちらちら見えていたのが微笑ましかったです。

スケアクロウのルートは上手く言葉に出来ませんが、彼の過去とトラウマについて向き合う物語でした。普段は周りのメンバーから弄られているクロちゃんですが、いざ彼が抜けると、その穴を埋めるのが相当大変ということが良く分かりました。ムードメーカーでもありますので、やはりいると安定感がありますね。他のルートでもクロちゃん、多少ズレていても、皆のことを思っての行動が多い良い子です。

こんな感じですね。恋愛についてほとんど触れていませんが、ちゃんと甘い部分もあります。個人的にヘルベチカの後編が好きだな~と思いました。恐る恐るみたいな感じのね!

フルコンプした後で

そんなこんなでフルコンプ。一気にクリアしてしまったので、自分では一番早いかもしれません。それだけストーリーに惹きこまれました。各ルートはもちろんですが、それをクリアすると、物理的に見えてくるものがありますので、ぜひ遊んでいただきたい。

BUSTAFELLOWSは映画を遊ぶ、というコンセプトのゲームだそう。一度遊び出すと次のストーリーが気になって気になって、途中で止められなくなって。それでクリアしてしまったのですが……しまった、もう少しゆっくり長く遊べば良かったとも思いました。時間を置いてもう一度遊んでみようと思います。

物語の中では精神的にしんどい部分や、苦しい部分、現実にある問題も組み込まれており、全てのストーリーを見ても大団円かと言われれば、そうでもない。苦さを残したグッドエンド、真相エンド、そんな感じでした。とくにルカとアダム関しては二人が優し過ぎて、辛くて。もちろん他のキャラクターも背景が辛すぎるんですが、その中にテウタという普通で、かつ、裏表なく、大事だと思う相手に手を伸ばすキャラクターが混ざることで、良い塩梅になっていました。

テウタの能力についてや、サウリ先生関係など、解明されていない部分、解決が難しい部分も残っておりますが、それも含めて続編やファンディスクがあると良いなぁと思う作品。私としはかなり好きなストーリーでした。万人におすすめし辛い部分も確かにありますが、ヒューマンドラマとしても面白いので、興味があれば一度遊んで見て貰いたいなぁと思いました。ただしバッドエンドだけは覚悟して向かってほしい。とくにリンボ。

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