夏が来ると作りたくなるもの――それは梅酒と梅シロップ。
毎年5月6月くらいになると、地元の農協などで梅のコーナーが出来ておりまして、そこに生梅や、梅を漬けるための瓶や氷砂糖、お酒などが並びます。
あれを見るたびに私は「今年もこの季節が来たか~」と感じるのですが、同時に思い出すことがあります。家に保存していある梅酒です。
実はうちの場合、以前につけた梅酒をあっと言う間に飲んでしまう――ということがなく、数年前の梅酒がまだ残っていて、それを今も飲んでいるのです。
飲む時はいつも一杯だけ。そこまで濃いものを飲まないので、なかなか減らないんです。
楽しみが長続きして良いのですが、それはそうと、夏になると作りたくなるので、梅酒は増えていく一方。瓶のラベルには、いつ作ったものかを記載しているので、梅の季節が来るたびに瓶の数が賑やかなことになります。
さすがに飲みきれなくなりそうだと、今年は作るのをやめたのですが――農協で売られている梅を見る度に手が伸びて、カゴへ入れそうになってしまいました。
梅酒や梅シロップを作る時はヘタを取ったりと、そこそこ手間がかかるのですが、一度やり出すと夢中になってしまう吸引力があります。出来ていく過程を眺めるのも楽しいものですから。
――などと9月になってから書いている理由は、シーズンが過ぎたからです。
今ならどれだけ梅酒や梅シロップのことを考えようとも、材料が揃わないため作れません。生殺しです。どうして自分で自分の首を絞めているのでしょうか、私は。



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