舞妓さんちのまかないさん

こんにちはオズです!最近、あまりブログの更新ができていなかったので、更新頻度を上げていこうと思いつつ。読んだ本をしていこうかなと思いました。

今回はこちら『舞妓さんちのまかないさん』

少年サンデーで連載されている、小山愛子先生の漫画です。8月現在、6巻まで出ています。

京都の真ん中にある花街にで、舞妓さんたちが共同生活を営む「屋形」というおうちの『まかないさん』のキヨさん。ふつうの日のご飯――毎日食べるおうちのご飯を通して描かれる、温かい人間関係の物語です。

主人公のキヨさんは、元々舞妓さんを目指して、幼馴染の「すーちゃん」と一緒に上京してきました。ですがキヨさんは舞妓さんとしては向いておらず、青森へ帰ろうとしていた時、あることがきっかけでご飯を作り――そして屋形のまかないさんとして生活する事になりました。

美味しそうなご飯とあたたかな空気

舞妓さんちにのまかないさんに登場するご飯は、家庭で作れる料理ばかりです。読んでいて「あ、これ食べたいな」と思った時に作れる料理と言う方が良いでしょうか。包丁を使わない焼きリンゴに、なべっこ団子という青森の郷土料理、食パンで作るフルーツサンド、お夜食ラーメン。あとキヨさんが作ったものではないですが、ファーストフード店の大きなハンバーガーもとても美味しそうでした。

料理もそうですが、キヨさんやすーちゃん達、登場する皆が、本当に美味しそうにご飯を食べるんですよ。それが見ていて幸せになれます。ただ美味しいというだけではなくて、食べてホッとした顔や、バースデーケーキを貰って嬉しそうにしている顔など、ごくごく日常的のありふれた幸せが籠っています。

料理を題材にした作品だと、オーバーリアクションになるものも多いのですが、舞妓さんちのまかないさんは、そういうものがなく、本当に普通の表現でしっかりと描かれていて、それが凄く良いんです。

舞妓さんの日常も描く作品

舞妓さんちのまかないさん、というタイトルにあるとおり、こちらの作品はキヨさん以外にも舞妓さんの日常も描いています。読む前までは、私は舞妓さんに真っ白な肌の美人さん、というふんわりとしたイメージを持っていたんです。

でもこの作品を読んで、舞妓さんは厳しいお稽古や、結った髪(髷)をほどくのは週に一回だけで、髷を崩さないために寝る時も箱枕というもので寝なければならないなどなど、様々な苦労があるのだなと知りました。華やかに見える舞妓さんの笑顔の後ろには、たくさんの努力があるんですね。

読んでいて気持ちが良い物語

舞妓さんちのまかないさんはとてもあたたかい物語です。切ない部分はあっても、読んでいて苦しいとか、悲しいとか、そういう辛い気持ちにはなりません。ただただあたたかくて、ほっこりとして、そしてお腹がすく漫画です。美味しそうな料理と、あたたかな人間関係が描かれた、気持ちが良い物語なので、もし興味がありましたらぜひ……!

 

第二弾はこちら

宝灯堂機譚(ほおずきどうきたん)紹介

 

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